2019年度仕事サロンとハートフルセミナー




★第28回目の見えない人・見えにくい人の仕事サロン」

体験者に聞く!国家公務員試験で見えてきた「合理的配慮」を求めていくことの大切さ



今年2月に実施された障害者を対象とした国家公務員試験を受験された3名の方から御自身のご経験をお話しいただきました。
3名の方から配慮の求め方、そして試験会場での対応など、タイムリーでリアルな情報提供がありました。
試験の際に整えられるべき「個々の障害に応じた環境」(合理的配慮)についてフロアとともに考える機会となりました。
あわせて、京都ライトハウス鳥居寮に訪問して試験対策に携わってこられた小論文講師朝日晶子(あさひ あきこ)さんから公務員試験における作文対策のポイントを学びました。
熱意あるご講演には「つかみとれ!」というメッセージが込められており、
作文だけでなく、仕事の現場で活かせる文書作成のヒントをいただきました。
国家公務員試験は年内に再度実施されると言われており、今後挑戦しようという方の参加もありました。
視覚障害者が当たり前に働ける環境をどう実現していくのか、在職者求職者ともに思いを出し合いました。

日時:5月26日(日) 13時30分〜17時
会場:ライトハウス 地下 研修室2
内容:
 1.私が求めた合理的配慮 〜国家公務員試験を受験した3名からの体験報告〜
 2.就活に役立つ作文術 〜公務員試験対策を経験して〜 朝日 晶子 氏(小論文講師)
 3.ディスカッション「次なる試験に向けて」等

★第29回「目の見えない人・見えにくい人の仕事サロン」

講演とコンサート&機器展示会



今回は、「カズブー」こと小林一尚(こばやし かずひさ)さんをお招きし、音楽を交えてお話しいただきました。
また、その後は分科会と並行して機器展示会を実施しました。
小林さんは無店舗型の訪問マッサージを展開すると共に、ライブ活動、CD製作、インターネットラジオの配信等、精力的に活動されています。
小林さんの情熱に触れ、たくさんの元気を共有できました。

日時:8月25日(日) 13時〜16時
会場:ライトハウス 4階 あけぼのホール
内容:
 1.講演「自身の強みを生かし、社会に貢献 〜マッサージと音楽を友として〜」
   講師:小林 一尚 氏(Support M&M」経営者、鍼灸マッサージ師兼シンガー・ソングライター)
 2.ミニ機器展示・体験会
 3.分科会(機器展示と並行開催) テーマ「三療」「音楽」など

●出展企業
 1.株式会社コネクトドット:iPhoneが音声ICレコーダータグとして使えるアプリ「ものタグ」等
 2.株式会社システムギアビジョン:AI視覚支援デバイス「オーカムマイアイ2」、拡大読書器等
 3.株式会社リモートアシスト:遠隔援護サービス専用機器等

<講師プロフィール>
「カズブー」こと小林 一尚氏
1971年生まれの、先天性視覚障害者。鍼灸マッサージ師。
2007年、音楽とマッサージを主体とした、無店舗型出張個人業務「Support M&M」を設立。
マッサージ業務、作曲、編曲、CD制作及び、ライブ活動を通じ、娯楽、幸福の種まきをモットーに、活動を行う。
☆音楽や日常のネタ満載!!ブログ「カズブーのホクホクミュージック♪」
不定期にて好評配信中↓↓
http://ameblo.jp/mandm-kazuboo 
☆カズブー弾き語り&ライブ動画いろいろ↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL7QahCw3jRE-0JyYOww4OIheBRwBF1xuu
☆カズブーのインターネットラジオ=OMBCラジオ
(毎週月曜日19時、翌日火曜日23時)
http://www.ombc.jp/live/radio_ch.htm

★第30回 目の見えない人・見えにくい人の仕事サロン

「音声ソフトや拡大読書器、皆さんはどうされていますか?」



皆さんは音声ソフトや拡大読書器などの支援機器はどのようにされていますか?
いろいろな職場環境があり、うまく導入できる場合もあれば、導入できず困ったまま仕事をする場合もあります。
導入されない場合は環境が整わない中、どのように仕事をされていますか。
そして、どのように解決していけばいいでしょうか。
無料で使えるNVDAやナレーターを使っている方もおられるかと思います。
そうした中、今回は、目の見えにくい・見えない私たちがデスクワークをする上で
欠かせない音声ソフトや拡大読書器などの支援機器の職場への導入をテーマに、3名から事例報告をしていただきます。
職場とどのようなやり取りをしたのか、費用は会社経費か助成金か、実際にどんな風に使用しているのかなど、三者三様の状況をお話しいただきました。
後半は小グループに分かれて、参加者の皆さんと共に日々の悩みや工夫を持ち寄って話し合いました。

日時:11月17日(日)13時30分〜17時
会場:ライトハウス 地下 研修室2

京都ジョブパーク出張セミナー
「自己PR 〜自分を知ること&相手をその気にさせるプレゼン力〜」開催のご案内

京都ジョブパークのご協力をいただき、
今年も「ジョブパーク出張セミナー」を開催しました。
今回のテーマは、「自己PR」です。
就職活動での面接では自己PRでどこまで面接官にインパクトを与えられるのかが重要になります。
また、目が見えにくい・見えない私たちが働く中で、自身の見え方を伝え、必要なサポートを説明し、実際に人に動いてもらう場面は少なからずあります。
そこで必要となるのが、自身のことを正しく伝え、気持ちよく人にサポートしてもらうためのプレゼン力です。
昨年に引き続き、心理学に詳しく、セミナーやグループワークを数多く実践されている講師によるセミナーです。
多数の参加があり、それぞれの課題や質問も出され、思いを共有できました。

日時:11月17日(日)10時〜12時
会場:京都ライトハウス 地下 研修室2
テーマ:「自己PR 〜自分を知ること&相手をその気にさせるプレゼン力〜」
対象:今後就労を考えている、もしくは在職中の視覚障害の方

★第31回 目の見えない人・見えにくい人の仕事サロン

「転職への思い、事務職スキル獲得のプロセス」


今回は20年間鍼灸マッサージの仕事に従事したのち、就労支援機関のサポートを経て、
民間企業に就職された福島順子(ふくしま じゅんこ)氏を講師にお迎えして、
転職への思いや事務職スキル習得のプロセスなどのお話をお聴きしました。
後半は小グループに分かれて、参加者の皆さんと共に日々の悩みや工夫を持ち寄りながら、話し合いました。
分科会と並行して白杖のミニ体験会を行いました。
働く上で欠かせない「安全な歩行」について考える機会にもなりました。
4名の方が希望され、鳥居寮の2名の歩行訓練師さんにご支援いただきました。

日時:2月24日(月・振休)13時30分〜17時
会場:ライトハウス 地下 研修室2
内容:第1部 講演「三療から会社員へ〜私がつかんだ転職への道〜」
講師 福島順子氏(株式会社ORBLET LIFE社員)
第2部 分科会、希望者を対象に白杖等ミニ体験

<講師・福島順子氏プロフィール>
1975年2月生まれ。
先天性の視覚障害者。
大阪市立盲学校(現在の大阪府大阪北視覚支援学校)に在学。
1996年3月に専攻科理療科を卒業後は、鍼灸マッサージ師として診療所などで勤務、20年後の2016年に転職を決意。
就労支援事業所で、パソコンやビジネスマナーなどを学び、2018年7月より、現在の勤務先「株式会社ORBLET LIFE(オーブレットライフ)」に就職。
2019年3月に「損害保険募集人」の資格を取得し、現在に至る。
火災保険に関する事務を中心に、実務に当たっている。