京都のほんのりピリ理

七味調合体験。

七味は香りと効能を楽しむ七色唐辛子。
京風出しに会う辛みをおさえた香り重視の上品な七味を
自分好みにブレンド。
七つの材料、それぞれに効能があり一つ一つの香りは強くないものの、
調和されてはじめて、ほんのりとお互いを引き立てあう組み合わせ。
麻のみとゴマはすりつぶしが過ぎると油が出てしまい、
七味の鮮度保存が妨げられるので、
軽くつぶす程度で、擦り鉢作業は終了。
「この人たち、眼が悪い分、口が達者で説明を無視して、いつまででもごりごりすりすりしそうかも」と
スタッフの賢明な判断の下、擦り棒も早々に回収されてしまいました。
手持ち無沙汰もつかの間、次なる調合へ。
あとはベースの分量通りにスプーンで材料を擦り鉢に投入。
くんくんとにおいを確かめると、辛そうな予感ゼロ。
自分好みに調合 テイスティングのためのお吸い物が登場した途端、
ここからが個性の発揮どころと真剣に。
分量調整に慎重な人。
味見もせずに大量に入れようとする人、
一口試すたびに大騒ぎする人。
落ち着いて着々と自分好みに材料をプラス調合する人。
これって、思い切り性格出ますね。
料理はいつでも、たし算はできるけど、ひき算はできないから
ひかえめスタートで微調整するのが鉄則ですよね。
見た目からして、唐辛子の赤見が少なかった分、調整もしやすかったです。
きれいな七色が混ざり、かわいい竹筒に入れれば立派なお土産の感性。
七味と竹筒
お吸い物、きんぴら、どんぶりもの、お茶漬けのアクセントに最適。
うどんやそばに入れても、出しの風味をこわさない京七味。
冷蔵庫保管でたっぷり3か月楽しめます。


祇園白川の桜


桜渋滞の東大路通り。
亀の歩みのバス車内で忍耐強く時を過ごすより、
「歩いたほうが早いし、楽しい」と
東山三条でバスから脱出。
ばすより早くすいすいと、
白杖をふりふり進み祇園白川へ。
静かな祇園の佇まいの中、満開の桜をキャッチ。
すごいぞ。人がいないぞ。これは大当たり。
桜より人の山というのが花見の常識なのに、
これぞ本物の京の春。
おだやかな中にも凛とした気品のある京の街の桜のある風景。
白川沿いの桜トンネルの下、今日の町屋の建築やお料理屋さん、町屋の路地、補足狭い切り通しをぶらぶら散策。
重体ゾーンを完璧に避けつつ、桜をきららメンバーで独占しつつ、
川端通りまで抜けて、四条大橋にて雑踏と合流。
鴨川を西へ渡れば先斗町。
見事なショートカットで懇親会へGO。

これまできららでは、桜の時期に花見イベントを何度も決行しましたが、
雨だったり、桜が散っていたり、人が多すぎたりと
試練の花見を経験してきました。
今回の桜企画は代ヒット。
夕風に揺れる桜の枝の美しさはやわらかくも、
「今の輝きを見ていてね」と儚さを秘め、
私たちの前で懸命に咲き誇っていました。
多くの人々がこぞって目的地とする場所でない、
その川のほとりで、ちゃんと春を告げていました。
三寒四温のうちに、確かな光に導かれて
桜の木は私たちに幸せをくれました。
きららの仲間と、この桜を見たことが
何だかとても意味のあることのように感じます。
どんな困難な季節でも、自分の中に三寒四温の春を描き
自分らしく歩く道を見つけていけますように。

平成25年 桜の春に