第15回「目の見えない人・見えにくい人の仕事サロン」

   目の見えない人・見えにくい人、また最近見えにくくなってきた人が集まって、仕事について話せる場が京都にも欲しい。
そんな思いから、五つの団体が共同して2012年に「仕事サロン」を立ち上げました。
 15回目となる今回は、オムロン株式会社に勤務されている吉川(よしかわ)さんをお招きしました。
第1部では、約7年前に視覚障害1級となられてからも同社で活躍され、そして、多くの趣味を楽しんでおられる吉川さんに、
これまでの経験や日々の業務の中で感じておられることなどについてお話を伺いました。
第2部は小グループに分かれ、参加者の皆さんより、就労支援機器・支援制度、
人付き合いなどについて日頃悩んでおられることや、工夫されていることを出し合って交流しました。

日時:2月21日(日) 13時30分〜16時50分
会場:ライトハウス 地下 研修室3
参加者 きらら10名
内容:
  第1部 講演「視覚障害者の私にとってよいことは、みんなにとってよいことだ」〜 働く中途視覚障害者のために 〜
      講師 吉川 典雄(よしかわ のりお)氏(オムロン株式会社勤務)
  第2部 意見・情報交換

主催:京視協 職業部
共催:日本網膜色素変性症協会(JRPS) 京都支部、弱視者問題研究会
(関西地域)、きららの会、ライトハウス鳥居寮訓練修了者の会
   「フェニックス会」
 
仕事サロンURL http://kyosikyo.sakura.ne.jp/contents/read/id/112

<講師:吉川 典雄氏プロフィール>

1982年、立石(たていし)電機株式会社(現オムロン株式会社)入社。
制御装置の技術・商品開発に従事。
2008年、緑内障と高度近視により視覚障害1級となる。
現在は、オムロン京阪奈イノベーションセンタにて、知的財産管理業務に従事。
趣味は、川柳、読書(音声図書・点字図書)、囲碁。「囲碁サークル 花ノ坊」を主催。
「市民ボランティアグループ ユニーズ京都」イベント企画チーフ、「京都でタンデム自転車を楽しむ会」会員など。京都市右京区太秦在住
Facebook URL http://www.facebook.com/norio.yoshikawa.35

参加者の声

★「伝えること」ではなく、「伝わっていること」が大切

今回で15回目となる仕事サロンは、久々に講師を招いての開催となりました。
初参加の方も多く、会場は満員でした。
第1部の吉川さんの話からは、視覚障害を知ってもらうための前向きな工夫や感謝の
気持ちを伝えることの大切さを再認識しました。
話されている声から笑顔が伝わってきて、聞いていて気持ちが良かったです。
見えないとお願いすることが多くありますが、相手に気持ちよく聞いてもらえるような話し方をしたいですね。
改めてのことですが、笑顔で話すということは、見える見えないに関係なく、基本的なことです。
「伝えること」ではなく、「伝わっていること」が大切だと思います。
第2部の分科会では、支援制度、支援機器のグループで進行をさせていただきました。
現在困っていること、今後のことなど、話し合うことができました。
音声ソフトを使うタイミング、職場に支援機器を導入する方法など、経験や
事例を交えながらの情報交換となりました。
人数が多く、限られた時間でしたので、ひとりひとりの思いにゆっくり時間がとれませんでしたが、
今後の参考になったのではないでしょうか。
今回はスタッフミーティングのため、ランチ会ができませんでしたが、
次回(5月15日予定)はランチ会でゆっくり交流できればと思います。
今後ともよろしくお願いします。

★自分も実戦してみたい

今回で15回目の仕事サロン、私も5回ほど参加しています。
毎回たくさんの方にお会いし、お話が聞けて、有意義な時間を過ごせています。
今回は、オムロンにお勤めの吉川さんの講演でした。
今後の仕事、生き方のヒントになるお話が盛り沢山でした。
私が吉川さんのお話から、自分もやってみようと思ったことが二つ。
まずは今の仕事をできる限り続ける、辞めないこと。
もう一つは、職場で手引きセミナー(視覚障害を知ってもらう)をしてみることです。
日々の仕事で悩むことは多いけれど、やれることはやってみようと元気を頂きました。
後半の分科会では、仕事における支援制度、支援機器のグループで話ができました。
今困っていること、今後のことなど、みんなで話し合うことができました。
きららのメンバーが、たくさん発言されましたよ。
仕事について話ができる貴重な場ですので、今後も参加したいと思います。
皆さん、ありがとうございました。

★笑顔の声から生まれる、より良い人間関係

仕事サロンも15回目となりました。
今回も初参加の方をお迎えしての開催となりました。
メインスピーカーの吉川さんのお話では、自分から周りにアプローチされる姿勢が、
とても前向きで、元気をもらえました。
「視覚障害者の自分にとっていいことは、みんなにとっていいことだ」ということです。
お願いする、感謝する、というだけでなく、
結果、みんなのためになるというグローバルな発想力は、
丁寧な人間関係の積み重ねに根付いているのだと感じました。
終始、お話されるお声が笑顔に満ちていて、それもとても素敵だと感じました。
どんな話も、気持ちよく相手に伝わるかどうかは、
表情の有り方に大きく左右されますよね。
表情が怖かったり、堅かったりすると、それだけで、悪い印象を相手に与えます。
時には不快な気持ちさえ与えてしまいます。
コミュニケーションの基本として心がけたいものです。
私は久しぶりに分科会に参加できました。
支援機器、制度のグループでしたが、体験された中での困りごとなどを共有し、
それぞれの経験からの思いなども話しました。
人数が増えて、なかなか限られた時間で話尽くすところまではいきませんが、
それでも、話す、聴く、両方から刺激やヒントをもらえる大切な時間だと感じました。
進行役の方が、とてもがんばってくださっていて、なんとか皆さんに発言の機械をと努めておられたのを感じ、頭の下がる思いでした。
ありがとうございました。

★歩行力を高めて人の輪も拡げたい

オムロンの方からは、仕事環境についてなどの興味深いお話だった 。
職場の環境を揃えてくれたりすることなどめぐまれているところも感じた。
また、通勤での苦労話なども聞くことができた。
分科会では多くの方が仕事で頑張っておられるのを感じられて
勇気にもなったし希望にもなった。
この時間で思いを新たにしたことは、サラリーマンを続けるなら現在の就職先は早まって辞めないことだ。
みなさんが 活発に行動されていることにも驚かされた。
大阪や神戸から出席されているからだ。
そこで思ったのは、色々な集まりがあり足を運ぶことが出来るようになれば、
人との輪ができそうだということだ。

★仕事サロン初参加

仕事上での悩みを抱えながらの参加でした。
きらら初参加で、自分と同じような見え方の方もおられ話すことができ、良かったです。
これからも参加していきたいです。