第21回仕事サロン 〜5周年の集い〜



京都で仕事について語らう場をつくりたい、その思いで歩き出した仕事サロンは今夏で5周年を迎えました。
そこで、これまでご協力いただいた皆さまに感謝の気持ちをお伝えすると共に、私たちの活動を振り返り、未来に向けて新たな一歩を踏み出すべく、「5周年のつどい」を開催しました。
メイン講演は二人。
お一人は、働く視覚障害者の会として私たちにたくさんの示唆を与えていただいている「HOTPOTの会」の赤堀浩敬さんです。
中途視覚障害の体験やそこから復職されるまでの道のり、サポーターとしての思いなどについてお話を伺いました。
もうお一人は、今、日本で視覚障害者を取り巻く環境を大きく変えるべく取り組んでおられる「NEXT VISION」の山田千佳子さんです。
神戸でのこれまでのロービジョンケアの実践から見えてきたもの、今後への思いなどについてお話しいただきました。
その後は、赤堀さんが参加されている「あい いあ〜 バンド」による演奏、行政からの報告、パネルディスカッションと盛り沢山でした。

日時:8月20日(日)13時〜17時
会場:ライトハウス 4階 あけぼのホール
参加者 90名(きらら20名)

内容:講演1「サラリーマンからサポーターへ…ちょっと生き方変えてみました〜中途視覚障害者の体験から〜」
講師 赤堀 浩敬氏(HOTPOTの会代表)

講演2「医療から福祉へつなぐ 〜ネクストビジョンの挑戦〜」    
講師 山田 千佳子氏(公益社団法人NEXT VISION事務局長)
パネルディスカッション「視覚障害者が生き生きと働き続けられるために」
行政報告、音楽演奏

5周年企画ということでホールでの開催でした。
90席準備した客席もほぼ満席でした。
資料準備、受付、誘導など、きららメンバーもサロン運営を支えての参加でした。
午前のきらら交流会では、初参加の方、久しぶりに参加された方、常連参加の方、11名の参加でした。
1時間という短い時間でしたが、つながることの大切さ、同じ立場だからこその共感など、有意義な時間になったのではないでしょうか。
サロンの配布資料の封入作業も、初参加の方を交えながらもチームワークを発揮して、手際よくできました。
午後からの仕事サロンでは、ネクストビジョンの取り組み、今後の展望が聞けて新鮮さと楽しみを感じることができました。
パネルディスカッションでは、当事者からの「こうなったら、もっと仕事ができる、もっと生活しやすくなる」という思いが出され、支援者から、それに対する現状と可能性のコメントがありました。
当事者と支援者が一体となって、視覚障害者のQOL向上へ取り組む熱意を感じました。
パネリストとしてきららスタッフの河村さん、杉山くんも、自身の経験や展望を語られました。
バンド演奏など華やかな時間もあり、5周年らしいひとときでした。

★参加者の声



★きららメンバーに拍手

仕事サロン5周年ということで、きららの仲間も話されるし、聞きに行きたいなぁと思いました。
ネクストビジョンの詳しい話を聞くことができ、よかったです。
音楽は上手だったし、気持ちが和みました。
また、きららの仲間の体験やいろいろな講師の方のお話を聞きたいと思います。

★参加したい、だから一人で移動したい!

いろんな情報を得ることができ、ご縁もいただけて、そして明日につながる元気と勇気を持ちかえりました。
お話くださった方々との親睦会があればうれしかったです。
今後、治療院関連以外で、ご自身が一から立ち上げて収入を得ておられる方のお話を聞いてみたいです。
きららのイベントに参加したいという強い思いから、1人でライトハウスまで行けるようになりました。
きららにつながって良かったです。

★新たな出会い

情報を得るために参加しました。
前回の仕事サロンとはちがう新たな出会いがありました。
神戸の情報をきいて、行ってみたくなりました。

★明るい未来への期待

他の人の視覚障害者の就活活動をと、就職後の良いこと、困っていることが知ることができ良かったです。
話を聞いていて、自分が就職活動をしているときのことを思い出すことができました。
神戸愛センターの研究員の方の話が聞けて今後の視覚障害者の明るい未来を感じることができ、私も長生きをしなくてはいけないと感じました。

★人とのつながりの大切さ

30代、女性としての就労継続のあるがままを伝えることが、パネラーとしての思いでした。
記念イベントだったので仕事サロンの歩みを実感できました。
パネリストとしては、事前に質問の答えを用意する形でしたが、もう少し自由に話せてもよいかと思いました。
一般就労と就労支援事業所の話や、取得可能な資格についてなど、知識をつける内容が聴けたらと思います。
参加者としては、仕事での悩みを話せる場、若い世代との交流の場、仕事サロンは情報交換の場、同業者や目指す業種の方との交流の場となればと思います。
また自分の生活は仕事だけではないことも気づける場であるように、人との繋がりを大切にしていきたいです。

★団結力に拍手

仕事サロンの資料を封筒に入れる作業を、参加者全員で手分けして作業したことで、団結力がもてて、よかったです。

★内容盛り沢山の集い

仕事サロンで配布する資料セットは役割分担をしたのでスムーズにできました。
協力いただいたみなさんに感謝です。
講師の話、パネリストの話、バンド演奏、行政の方の報告など、どれも素晴らしい内容でした。
それを企画した仕事サロンスタッフのみなさんの人柄が伝わってきました。
パネリストが弱視だけだったので、全盲や重度弱視の方の話も聴けたら良かったなあと思います。

★社会人としての自分をふりかえって

見え方の変化する中で自分自身がどのように就労を継続しているかについて簡単に語った。
人前で話すことで就職してからの自分を振り返るきっかけになり、今後どのように工夫すれば少しでも負担を軽減して働けるかを考えることができた
仕事サロンでまたお話しさせていただく機会があれば、普段の仕事の内容などをもう少し具体的に話せたらと思う。
参加者としては、普段の生活の中では自分ではなかなかできない経験をさせてもらっています。
自分の中での新鮮な経験はカラーコーディネート講座です。
洋服という普段着ているものをいかに自分に似合うコーディネートにするか、あまり考えたことがなかったので良い勉強にもなっています。
企画者としては、スマホ交流会を担当させていただいておりますが。過去3回実施して、本当に視覚障害者の間にニーズがあることを実感しています。
また、企画する中でこれまで知らなかった発見もあり。幅が広がっています。