レクレーションに関するアンケート結果

「レクレーションに関するアンケートにとりくんで」



きららの会の石川です。
私は視覚リハビリテーション協会余暇分科会に所属しております。
このたび、第28回視覚リハビリテーション研究発表大会 自分事プロジェクトにて、
余暇をテーマに宿題発表をすることになりました。
なぜ、きららの石川にこのお声がかかったのか?
その経緯とは?

このお話を頂いた時、なんで私なの?シンプルに当事者活動をしているだけなんだけどという思いがありました。
でも余暇活動分科会メンバーさんから
「きららって視覚リハやってるやん」って言われたんです。
「訓練施設だけがリハをやってるんではなくて、きららのような活動の中にリハの要素はたっぷりあるやん」と。
訓練の前後で、私達きららの仲間が出会い、支え合うことはあります。
情報からスキルを得たり、自己受容から自己実現への一歩になったり、
そんなことはたくさんあります。
でも、それが私には自然すぎて、きららの活動、きららがやってることがリハだなんて、
「へえ、そうか、そんなふうにとらえて、見てくれる人がいるんだな」
と、なんだか他人事みたいに感心してしまいました。
確かに、個別対応、相談、寄り添う気持ち、スタッフはもちろん、メンバーそれぞれがそんな心持で
きららの活動はつながってきました。
そして、きららならできること、きららで実現したいことを自分事としてやってきました。
たまたまだけど、この「自分事」というキーワードも重なって、
「そう言われたら行くしかないか」と
つい、「わかりました」とお返事しました。

自分事というキーワード、きららでは随分前から親しんできたコンセプトです。
自分事によって、いろんな人がいろんな思いを出し合い、
そこから視野がひろがったり、人前で声も出るようになったり、見えない困りごとを分かち合う工夫をしたり、
外に出るようになったり、初体験を愉しめるようになったり、何より失敗やすったもんだを笑えたり、
想えば、いろんなリハがあったのだと思います。
それがまさに自然すぎて、それがきららそのものすぎて、
この経験を共有するというところにまで及ばなかったのだと思います。
勿論、横のつながりによる連携は積極的にやってきました。
福祉施設や他団体との連携です。

でも、自分たちが活動を通していろんな楽しいこと、学びを得ているから、
レクについてはわかってるのか、と言えばちがうと考えました。
きららでたまたまできていることはあります。
でも、全国を見ればきっとそうではないだろうと思います。
そして、きららの中でもやりたいけど難しいレク、できないレクもあったと思います。
それなら、まず知ることからはじめなきゃ、
それが今回のアンケート実施の原点です。

すると、全国の皆さんがアンケートの拡散に協力してくださいました。
そのお声かけの温かかったこと、それにもびっくりでした。
一言コメントを添えて、呼びかけてくれた方が何人もおられました。
この一言添えるというアクション、これぞ自分事ですよね。
なんてすごいことだろう、自分がやっていることなのに、またまた感心するばかりです。
みんなすごいなあと。
私がこれまで講演やインタビューなどでお話してきた「人と情報につながることからはじまる一歩へ」
というキーワードとリンクしました。
たくさんの方がこの思いを持ち、実行されているのだと感じました。
うれしかったです。
ありがとうございました。

レクレーションに関するアンケート結果

アンケート結果は以下のリンクからダウンロードできます。
 
レクリエーションに関するアンケート結果(wordデータ)はこちら
きららの会 レクリエーションに関するアンケート

実施期間 2019年4月22日から5月31日
回答方法 メールによる回答
回答者数 211人

障害状況
  全盲 弱視
人数 89 122
割合 42.2% 57.8%

診断時期
  中途 先天
人数 148 63
割合 70.1% 29.9%

手帳の有無
  あり なし
人数 209 2
割合 99.1% 0.9%

年代
  10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代
人数 16 18 17 49 42 45 24
割合 7.6% 8.5% 8.1% 23.2% 19.9% 21.3% 11.4%

性別
男性 女性
人数 112 99
割合 53.1% 46.9%


問1 あなたの好きなレクリエーションは何ですか?
人数 回答
45 読書、音楽、カラオケ
44 おしゃべり
36 旅
33 食べ歩き
26 楽器
22 飲酒
18 食べる
15 スポーツ
14 映画
13 散歩
12 散策、ウォーキング
9 コンサート、IT、クッキング、走る
8 水泳、ウィンドウショッピング、買い物、歌う
7 美術館、演劇
6 歴史、テレビ、体操
5 温泉、街ぶら、ネット、ゲーム、SST、美容、おしゃれ、
4 写真、観光、自然観察、手芸、ラジオ、Youtube、ダンス
3 鉄道、陶芸、登山、ライブ、スキー、運動、お笑い、ヨガ、自転車、外出、川柳、俳句
2 ジム、美術、カフェ巡り、囲碁、英会話、フラワーアレンジメント、体操、創作、スマホゲーム、動画、競馬、トランプ、お絵かき、クイズ、学習
1 動物園、牧場、川下り、アトラクション、ボードゲーム、カードゲーム、お茶、わからない、テーマパーク、囲碁、合気道、交流、スポーツ観戦、京都踊り、ドラマ、鼻歌、無線、犬と散歩、バードウォッチング、マンガ、舞台、聴講、マリンスポーツ、神社めぐり、百人一首、クライミング、鼻笛、ブラインドセーリング、触る図、特になし、語学、ヒューマンウォッチング、街歩き、聴く、社会活動、太極拳、フロアバレーボール、かるた、エアショー、研修会、花めぐり、織物、テニス、キャンプ、素潜り、釣り、ドライブ、編み物、アニメ、トレーニング、詩吟、イベント、ぼんやり、フェルティングニードル、水中ウォーキング、心理テスト、海外の盲学校施設との交流、ボウリング、運転体験、アウトドア、高いところ、掃除、ハイキング、妄想、犬、森林浴、子供とあそぶ、クラブ、海、雪、ブラウジング、バスケット、サッカー、園芸、日曜大工、乗り物、博物館、SNS、ネットカフェ、昼寝、インドア、ボランティア

問2 やってみたい、好き、でも実際にできないレクリエーションは何ですか?

人数 回答
51 ドライブ
27 ウィンドウショッピング
16 特になし、サイクリング
13 旅、登山
11 海外旅行
9 手芸、楽器
8 一人旅、写真
7 スキー、スポーツ、美術館、映画
5 絵画、花火、キャンプ、野球、博物館
4 ツーリング、思いつかない、散歩、テニス
3 ゲーム、カラオケ、ゴルフ、水泳、コンサート、温泉、食べ歩き、演劇、スカイダイビング、スキューバダイビング、球技、釣り
2 射撃、アーチェリー、街ぶら、スマホゲーム、タンデム、動画撮影、陶芸、書道、観光、動画、天体観測、観劇、良く見えないからおもしろくない、バンド、マリンスポーツ、バンジージャンプ
1 できないことはしない、バイクツーリング、世界遺産国内めぐり、バトミントン、思い切りスポーツ、宇宙旅行、戦闘機・戦車フライトシュミレーター、アダルト本を見る、マンガ、編み物、人の顔、歴史読み取り、ハイキング、創作、祭りめぐり、野鳥の声の会に参加、温泉めぐり、ボクシング、DY、ジョギング、旅行、野外ライブ、外出、プラネタリウム、スマホアプリ作成、ワインソムリエ、スタジオレンタル、手話、演奏、ストレッチ、工場見学、英会話教室、体験、楽器教室、世界の視覚障害とwebでつながる、婚活パーティ、リアル脱出ゲーム、リアル桃鉄、渓流釣り、買い物、振りコピ、ラフティング、ショッピング、sst、教則本(学期)、ラジオ解説(高校野球)、星座観測、アスレチック、スケート、VRなど最先端技術体験、テーマパーク、要塞、トレーニング、刺繍、ハングライダー、パラグライダー、神社仏閣巡り、エアショーツアー、色彩鮮やかな織物、  、楽器演奏、麻雀、プログラミング、考えたことなし、単独自社めぐり、ヨガ、音楽、ウォーキング、ランニング、ジム、洋裁、朗読会、走る、カラオケ、ボウリング、食べ歩き、旅行、回転すし、バイキング、焼肉、鍋物、海外、囲碁、メイク、ふとんたたみ、なんでもできる、ペタンク、ホラーゲーム、卓球、テレビゲーム、すぐにやっている、ダイビング、剣道、クライミング、サーフィン、BBQ、乗り物の操縦、バッティングセンター、カジノ、丑の刻参り、散策、探検、作曲、野外調理、世界遺産、習字、音楽作品製作、なし、夏フェス、学術図書、展覧会、茶道のお茶会、パターゴルフ、乗馬、ハンカチ落とし、ダンス、海水浴、野球観戦、

問3 問2に記載されたレクリエーションを実現させるために必要なことは何だと思いますか?

人数 回答
86 晴眼者のサポート
45 お金
35 周りの理解や協力、環境整備、場所
34 技術
32 時間
29 視覚代行
24 指導者
20 技術開発
21 気楽で同じ趣味のサポート
14 医療 視力回復
12 やる気
9 情報獲得
8 道具
6 仲間と協力、ルールの工夫
5 仲間
4 特になし、家族の理解、啓発、情報発信
3 ガイドさん、あきらめ、安全対策
2 わからない

問4 自分がやりたいレクリエーションを実現させるために自分ができることは何ですか

人数 回答
63 サポーターさがし
51 情報収集
50 技術獲得
41 体験者から情報
32 仲間と協力
24 気楽な仲間づくり
19 体験参加
16 前向き
11 健康維持、啓発
10 情報発信
9 なし・思いつかない
8 ガイド利用、体験者からの発信をまとめたサイトの構築(役立つアプリリンク含む)
6 貯金
5 指導者、協力者の養成
4 安全確保、制度見直し
3 出来る範囲を考える、コミュニケーション力、当事者主催 視覚障害レクに参加、サークルをつくる、時間をつくる、研究開発への協力、募金 医療技術の進歩
1 治療、イニシアティブ、なじみの店をつくる、働く、テレビやネットで見て体験した気分になる、安全確保、今迄とおりでいい、有料サポートの活用

問5 あなたにとってレクリエーションとは何ですか?

人数 回答
103 リフレッシュ
82 楽しい
51 元気のもと
47 生きている実感
36 つながり
20 学び
15 嫌なことを忘れる
12 がんばれること
11 生活の一部
9 自己表現
8 健康維持
7 自己実現
6 希望
5 自分へのご褒美、自由なもの、時間の有効活用、趣味・娯楽
4 情報にアクセス、うるおい、大切なもの
3 没頭できるもの
2 ストレス要因、自然と楽しむ、やりたいこと、考えたことがない
1 引きこもり防止、ボケ防止、見えないことを別ルートで克服する過程、非日常、心身のバランスをとるもの、思い出、叶わぬ夢、自己覚知、啓発
レクリエーションに関するアンケート結果(PDFデータ)はこちら

つながりの力実践レクレポート

6月1日、2日は
視覚リハ自分事プロジェクトのための発表に向けてのレクを実践しました。
2日間の総参加者は37名、
1日の水景園の散策、
2日のローンボウルズとレクテーマ交流会
どちらもはじめましてさんどうしのグループなのに
ほんわかもりあがりました。
サポーターさんも初参加さんがたくさん参加されました。
歩行訓練士による手引き講習からレクはスタートしました。
皆さん、はじめてでドキドキしながらも、丁寧なお声かけや豊かな表現での実況中継で、
きららメンバーもうきうきテンションアップ。
共催企画で、
天使の杖さん、色鉛筆さん、余暇分科会さんもご参加です。
きらら世代よりお兄様、お姉さまともご一緒でした。
それもいつもとちがう楽しさポイントの一つとなって、さらにワクワク度アップでした。
さて、ここまでの説明では何もわかんないよと突っ込まれそうです。
2日間どっぷり参加された皆さんから今回のレクをふりかえり、キャッチフレーズを作成してもらいました。
言葉のフォトアルバムにまとめました。
その一部をお届けします。

★は当事者さん ☆はサポーターさんです。

★「つないだ手と眼 見えない心はいつしかラフに寄り添って」

☆「やってみなはれ! Go ahead!」

☆ ココロもカラダも丸ハダカ!お気楽、極楽、珍道中!

★「生きていてごめんなさいからありがとうに孵る re-creation」

☆ 超高濃度未確認旅行物体(取り扱い注意)

★自分から楽しむあなた達の祭典

☆「見えない側、見える側、共に垣根を飛び越えて」

☆「人生はこの時のためにある」

☆「旅も食事もファーストインプレッションから始めよう〜感じる楽しみは無限大」

★サンキューと いい足りないほど 感謝の心で 
皆の笑顔が 元気に転がり ぶつかり距離縮む

つながりの力は ひろがりの力へ


レク実践に参加された皆さんの日々の取り組みの中から
レクレポートが発信されています。
レク実践だけで終わらない、これぞさらなる自分事、
「つながりの力」は体験や思いを共有する「ひろがりの力」へと。

天使のre-creation

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